医院開業までの道のり

私は以前、医院開業の手伝いをしたことがあります。
その当時、私は精神科病院で勤務していたのですが、同じ病院に勤めていた同僚に新しく医院を開業するから手伝って欲しいと頼まれ、私は快諾、手伝うことになったのです。
私が手伝うようになった時は、新しい医院の建設予定地はすでに決定していました。
建物については、おおよその規模が決まっているくらいで、これから細かい部分を詰めていく段階でした。
私は最初、医院の開業がそんなに大変な作業とは思っていませんでした。しかし、実際に携わってみると思っていた以上に大変な作業だったのです。
建物の細部の構造を検討するために集まったメンバーは、私も含めて6名でした。
あらかじめ建設会社の担当の方が持参した、建物の図面の案をもとに様々な意見が飛び交います。
会議を何度も繰り返し、皆の意見を一致させるのに1ヶ月はかかったと記憶しています。
しかし、建物の細部が決定しただけでは医院開業とはいえません。決めることは山ほどあるのです。
完成した建物の図面の前で次に考えるべきことは、什器、備品、検査機器などの選定と配置です。最終決定に至るまで、これにもかなりの時間を要しました。
私たちが様々なことを決めている間、建物もいよいよ着工です。
この段階になると医院の開業が現実味を帯びてきているなと思ったりしました。
建物が実際に完成し、様々な什器、備品が運び込まれ、次第に医院らしくなっていきます。
この段階になると募集をかけていたスタッフも集まるようになってきました。
当初5、6人で始まった会議もこの時には10名を超えるようになっていました。
建物もほぼ完成し、設備も整い、開院できる状態に次第に近づいてきているのですが、本当に大変なのはここからだったのです。
何が大変かというと、まず、細かい作業マニュアルの作成です。
すでにある程度の作業マニュアルは出来上がっていたのですが、実際に完成した医院での業務と照らし合わせると細かな修正が必要でした。
さらに、作業の分担方法や、書類等の管理方法なども決めなければなりません。
そうこうしている間に開院予定日も近づいて来るのです。
様々な障壁を皆で協力して乗り越えつつ、スタッフも全員揃い、開院も秒読み段階になってきました。
ここまで来ると、あとは実際に患者さんが来た時のことを想定したシミュレーションを行います。
シュミレーションを行うと色々な問題点も浮かび上がります。
シュミレーションを何度も繰り返し、浮かび上がった問題点を修正していきます。
そして、いよいよ開院です。開院したての時は、さすがに小さなハプニングなどもありましたが、事故などはなく滑り出しは概ね順調でした。
今年で、この医院は開院5年目を迎えます。今では地域での認知度も向上し、たくさんの患者さんが来院されています。

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